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数学論文投稿 (バンザイそしてヌカ喜び)

  これまでの、経緯は、 「数学論文投稿(その後)」 に書きました。 Springer Nature 社が発行する論文誌 、 Journal of Fourier Analysis and Applications が受け付けてくれて、編集長が直々に編集担当者になり、割り当てられた2名の査読者が読んでくれていました。そして、 「昨夜の正夢」 で訳ありごとく書いたように、一度は合格(採用)が来ました。兄弟、子供、親戚に知らせて、足掛け 5 年間の苦労の甲斐があったと、皆で大いに喜んでおりました。   ところが、私がお礼の手紙を出したのと入れ違いに、編集長が取り消し通知をしてきました。私が書き換えた論文原稿を編集長が受け取り、その結果を査読システムに入力する際に、間違ったボタンを押してしまったようです。文章はシステムが自動的に生成するので、編集長はその時には気がつかなかったようです。言い訳として、このシステムは初めて使ったと書いています。編集長は偉いので、彼がこのシステムを直々に使うことはなかったのでしょう。   編集長は気の毒に思ったのか、査読批評意見を 2 つ書いてくれたのと、彼の書きかけの論文原稿を送ってくれた。意見は簡単なもので、すぐに返事を書くことができた。ただし彼の論文原稿は、数学の専門家が書いているので、私には理解が難しい。それでも、論文の意図は私の論文のものと極めて近いことが分かった。このこともあって、編集長が直々に担当してくれているのでしょう。   そのうちに、査読者の意見をもとにして、編集長が最終決定して、通知がきます。その時にはまた皆様にお知らせします。どのような結果になろうとも、今度はそんなに落胆しないつもりです。数学のこの分野の専門家が読んでくれているので、最な意見をもらえるはずです。そして、編集長は、彼の手紙と論文の中で、数学の専門でない技術者(工学屋)が数学を理解するのが困難であることを認識する書きぶりをしています。それで、技術者である私が書いた数学論文を受け入れて、評価する気になったのでしょう。   この論分誌の査読委員は、全世界の大学に何十名もおります。査読体制はしっかりしているようです。この点は、私が最後に落とされた、日本...

昨夜の正夢

  何日か前のことであるが、昨日としておこう。先のブログ「私と絵画」に書いたスペイン(バスク)人の男が夢に現われた。昔のままの面影である。すぐに彼の案内でりっぱな西洋館に入った。   そこには、   身なりが立派な人達が揃っていた。彼らはすべて高価そうな腕時計をしている。   彼らの 1 人が私に近付いて、お前の腕時計を見せろと言う。私の時計は、ずいぶん昔に DIY 店で買ったセイコー製の安物の並行輸入品である。ただし、軽く薄いので私は気に入って長年使   ってきた。   私は気おくれしていたので、見せるのをしぶったものの、しかたなく、手を上げ、腕をまくって見せた。そしたら、居並ぶ人たちがどよめきの声を上げた。私の時計が見違えるほどりっぱになっていたのだ。   私も驚いた。そして夢がさめた。   朝 6 時半ぐらいになって、カミさんも眼を覚ましたので、明け方の私の夢を話した。夢の解釈について、私の意見を述べたところ。カミさんも同意した。 バスク人の画家はさほど売れていない男。私は数学者からみたらド素人なのに、自信ありげに数学論文を書いている。館であった上流階級の男たちは、数学の専門家集団である。彼らの腕時計は、今はやりの金持ちが好む高級時計である。私の手にある腕時計は私自身からしたら、安物と思っていた。しかし、館の中で彼らに見せたら高級品に変身していた。時計は数学論文を象徴しているに違いない。だから私の数学論文も高級品だ。もしかして、 Springer Nature の論文誌「 Fourier Analysis and Application 」   で査続中の私の論文 「 The Generalized-limit Fourier Transform:   An Elementary Alternative to Distribution Theory 」 が採用されることを前もって知らせているのではないか。   正夢であった。翌日、採用通知が来た。その後の顛末は、次回の   「数学論文投稿 ( バンザイそしてヌカ喜び ) 」に書きます。  

私と絵画

  小供の頃から我が家に飾ってあったのは、マリアさんが子供を抱いている複製画であった。元々、隠れキリシタンであったので、たぶん、父親がどこからか手に入れたのであろう。次に憶えているのは、小学 1 年生の頃であったろうか。母が小学校  1 年生のときに描いたというチューリップの絵を母の実家で観ことである。   自分の絵で思い出すのは、小学校 1 年生のとき描いた消防車である。教室の後に、何枚か の 画が貼り出されたうちの 1 枚である。そんなに上手だと は 我ながら思って い なかった。なぜ、印象に残っているか。絵の横に名前を書いていた。そこには、「あかいわ よしこ」と書いてあったのです。(私は元来、「おっちょこちょい」である。 80 才になった現在、認知症も始まったのか、いちだんとひどくなっている)。   担任の穎川先生が、皆なに注意するために、わざと選んだのかも知れない。     高校の選択科目は「美術」であった。専門家が派遣されて来て教えていた。高校にもなると、さすがに大人に負けないぐらいの腕前の生徒がいた。その中でとび抜けていたと私が思うのは、同じ五島からの男( O 君)   だ。同じ下宿に居たこともあった。彼の作品は校舎のどこかに 2 点ほど常時、飾られていた。 1 枚の絵は運河で朽ち果てていた船、もう 1 枚は、下宿の屋根から見たとおぼしき家並みが描かれていた。彼は絵以外にも、文芸・文学に興味があり、試験期間中にも、ろくに勉強せず、月刊の文芸書をも毎月何冊か読んでいた。     彼とは、卒業後もつき合った。私が大学を出て、東京の会社に就職してからは、週末によく会った。お互いに酒も好きであった。彼は私の会社の寮の仲間たちとも仲良くなり、一緒に酒を飲んだ。私が吉本隆明の著作にはまったときには、同じように熱心になり、その他にも、三島由紀夫、安部公房、大江健三郎   などの本について、何時間も語り合ったことがある     彼は独協大学に入ったけれども、 3 ヶ月もしないで学校へ行かなくなった。そのうち、父親には勘当されたと聞いた。色々な仕事を転々とした。 1 時期はシルクスクリ...

数学論文投稿(その後)

  私の 数学論文は投稿先になんども拒絶された。それまでの経緯をまとめる。   1. 日本数学会 Journal of the Mathematical Society of Japan.           2020 年 10 月 2. 米国数学会 Proceedings of the American Mathematical Society.   2021 年   1 月 3. 電子情報通信学会 IEICE trans-a     第1回                        9 月                     第1 0 回              2024 年 11 月 4. 電子情報通信学会 IEICE trans-b                               12 月 5. 電気学会                           2025 年 1 月 6. Elsevier, Journal of Functional Analysis                      1 月 7. Mathematical Proceedings of the Cambridge Philosophical Society               4 月 8. 日本応用数理学会 Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics     10 月 9. Springer Nature, Journal of Fouri...