太陽光発電のその後
太陽光発電導入の経過については、すでに書いた。余剰電力をどうするかが課題であった。 九電への売電は、補助金を得る代わりに最初から優遇措置が使えない。売電価格は1kW時間当たり7円しかならない。買電は夜間17円、昼間は34円である。 浴槽投げ込み型の電熱器の失敗はブログに書いた。 専門業者に相談したところ、以下の案が出た。
- 蓄電池を設置
- 電気自動車を買って蓄電する
- 電気温水器をヒートポンプ式 (エコキュート) に取り替える
価格の点からもエコキュートが最良である。問題は我が家の風呂は井戸水を使っていることだ。家を建て変えた16年前には井戸水を使えるエコキュートが市販されていなかった。その問題は、井戸水に含まれるカルシュームなどがヒートパイプ配管にたまり詰まることだ。それで、電熱ヒータ式を使って来た。 これは、電力が4.4kwと高く、我が家の太陽光発電装置 (メーカ仕様は5.4W, これまでの瞬間最大電力は4.5kw) には無理である。
これに対し、エコキュートは1kw (ただし、発熱量は3倍くらいの3kW相当)であるから、これを使いたい。 調べてみると、日立製エコキュートに井戸水対応製品がある。しかし、価格が高い。井戸水をエコキュート配管に直接に流さないで、タンク内の熱水と熱交換して風呂に流している。間接的なので価格が上がる。 今回、買ったのは、長府製作所の製品である。 井戸水を直接温める方式だ。カルシウム付着の問題は、配管の途中に、セラミック粒子を多数有する箱を設けることで解決している。その原理をネット で調べた。井戸水が流れるとセラミック粒子がこすれ合うことで、 わずかに帯電し、 この電荷がカルシウムが配管に付着するのを防ぐらしい。山口県のカルスト台地付近の井戸水でその効果を確認してある 。価格はすべて込みで、62万円である。政府からの補助金が14万円出る予定なので、差し引き48万円である。
さて、電気代の削減効果をお知らせする。直近の5月分は次のようになった。
九電への支払い額 : 7,020 円
九電への余剰電力売却額 : 3,660 円
差額は約3,400円である。 例年は15,000円ぐらいは支払っていた。ちなみに、 我が家はオール電化であり、ガスなどの光熱費は不要である。
今日は梅雨の晴れ間であり、熱中症注意が出ている。11時頃からエアコン1台を入れ放して、 1階の、和室 10畳、縁側4畳、居間14畳、食堂6畳、廊下9畳、玄関2畳をまかなっている。 今、現在、太陽光発電 3.5kw、売電2.9kw (電力消費はエアコン、冷蔵庫、換気装置のファン、のすべてを含めて、0.6kw) である。 この結果は、家の造りが高気密高断熱であり、全熱交換強制換気システムを導入したおかげである。それとヒートポン プ式エアコンの高効率のおかけでもある。 真夏の暑さも、昼間は太陽光発電の余剰電力で、エアコンつけっ放しで、乗り切れるだろう。
ヒートポンプ冷暖房方式が、なぜ効率が良いかについては、別に書いておきます。
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