福岡マラソン

 

1112()の福岡マラソンの応援に行った。九大電気の同級生が出場するので、誘いがかかっていた。終ってからの慰労飲み会も計画されいたので断る理由がない。出走のE君は、あちこちのマラソン大会に出ていたようだ。別府と大分の間を走るマラソンでは、10年以上前から走っており、同級生仲間が応援に出て、終ってからフグ料理を楽しんでいたことは知っていたものの、私は参加したことがなかった。この別府大分マラソンは、本格的なもので、出場資格は、3時間半の記録保持者だったと聞いている。私は今回の福岡マラソンを有名な選手が出場する大会だとばかり思っていた。例年のコースではなく、福岡から出発して、糸島半島へ到る片道コースだと知って違和感を持っていた。後で聞いたところ、コースは、坂を登る九大伊都キャンパスの中まで行ったのち、引き返す部分もある。本格マラソンではこんな設定はないはずだ。

 

最初の応援場所である、JR筑肥線の今宿駅に向う途中の電車の隣りの席に女性とその息子が座った。マラソンの応援グッズを持っている。そのうち、彼女がマラソンのパンフレットをカバンから取り出して見始めた。私は友人の応援に行っている旨を告げてから、友人の名前が出ているはずだと話した。見せてもらおうと思ったが、各簿には1万名以上 が載っており、何らの規則性もないので探すのは無理だった。実は彼女の夫が走っており、スマホを取り出してみせた。 走っている地点が地図に示されており、出場番号を打ち込むと見れるアプリソフトがあったのだ。経過時間も書かれている。彼女とずっとしゃべっている間に、今回のマラソン大会は、有名な大会 (福岡国際マラソン)ではなく、 市民が応募して走るものだと分った。79才になる私の友人が出ているのはそのためだったのだ。彼女らも、今宿駅前で降りた。

 

友人たちとの待ち合わせ予定時刻よりもずいぶん早く着いたので、マラソンコースまで先に行って、選手が次々に走ってくるのをながめた。直角に折れ曲がるコース地点 だったので、選手11人がよく見えた。なるほど市民マラソンの奮囲気である。けわしい顔で走る者、応援に手を振って応える者、ぬいぐるみ (スーパーマリオを着ている者、風船を頭に着けている者など、さまざまである。警備会社の若い人が2名、本物の若い警官が1名いる。警察官は、観客に対し 歩道に入るなと、たびたび制止していた。マラソンコース内に入るのであれば問題だ。 直角に曲がるコースを外れた先にも駅に通じる道路がある。人々はこの道路に降りて観たいのである。駅側とコース側は封鎖されているので、この道路に立ち入ったとしても、車は来ないし、マラソン走者にも何も影響しない。私は  そこに居っても問題ないじゃないか」と警官に言うと、「規則なんだ」と答えるのみだった。これを聞いていた男が「警察はバカだから」と言って通り過ぎた。

 

応援の友人1人が例のアプリソフトを使っているので、 我々の応援するE君が近づいて来るのが分る。時間が経つのが早い。この場所での今回のマラソンで一番楽しかったできごとは、 後で 書くことにする。彼が通りぎたので、我々は最終ゴール地点へ、電車と臨時バスを乗り継いで行った。彼の到着予想時刻までは2時間以上、待たねばならない。30km地点付近で、彼のスピードががくんと落ちた。落伍かと皆で心配する。ずっと立ったままなので疲れてきた。天気が曇って来て、冷たい風が吹き出した。椅子がある場所を聞いて、そこまで戻って、一休みすることになった。テントがたくさん 張ってあり、食べ物も売ってある。コーヒーを飲みながら、ここで1時間ほど休んだ。それから、ゴール地点に戻って、彼の到着を待つ。その間、ひっきりなしに選手が 入って来る。皆それぞれの表情であり、これを観るのは楽しい。ゴールしてからひざまづいた選手は、私が見たところ1名のみであった。

 

そうこうしているうちに、彼の走行地点がスマホに出なくなった。システムの故障か アクセス(接続)が増加たので、応答が極端に遅くなったのだろう。そのうち、仲間の1人が、残り2km地点に来ていると言う。なんと、走っているE君にケータイをかけたと言うのだ。

 

ここで、今宿駅付近での応援のできごとを書こう。彼が近づいて来るのがスマホで分る。皆んな身を乗り出して待つ。私例の道路に降りた。正面から彼が走ってくるのを見た。背が高く、一見してじいさんと分る。私は両手をメガホンにして、「リキヘー 、リキへー」と彼の名前を呼ぶ。彼が声に気がついてか、キョロキョロ見回す。我々に気が付く。手にはスマホを握っている。そして、コースを外れて我々の方へ 来る。若い女性も一緒に来る。そして、手に持っているスマホで皆で記念写真を掫ると言う。カメラを変えて3度ほど写真に納まる。例の警官は 、この間は、だまって見過してくれた。 

 

彼がゴールしてから、また記念写真を掫る。今度は整備係の女姓に頼んだ。彼は立ち入り制限さている道路の端、我々は歩道部分に立った。 

 

 打ち上げは、博多駅そばにあるkitte ビルの中華料理屋である。我々とは別に若い男が参加することは、知らされていた。彼は今宿駅前の応援にも来ており、所用のためゴール地点には来なかった。丸山圭佑君と言う。次の衆議院選挙で福岡1区で、立憲民主党から立候補する予定だ。実は、彼と、今宿駅前でE君と一緒に 走っていて、我々と記念写真に納まった若い女性には、我々はずいぶん前に会ったことがあったのだ。九大の「山の家」であったクラス 会のおり、当時の幹事であった()T君が九大A.O. (Admission  Office: 論文と面接) 入試の責任者 (教授) をしていたときの1期生であり、残りの女性を入れて、 合計3名を連れて来ていた。九山君が政治家になるつもりと言ったとき 、皆から色々キビシイ質問を受け、困惑していたのを憶い出す。40才過ぎになって、初志貫徹の機会 に挑戦しょうとしている。マラソンを走ったこの時の女性 Tさん (JICA勤務)も、東京へ帰る 飛行機に乗る前に、我々の呑み会に顔を出してくれた。

 

この年になって、初めてマラソンの応援を楽しむことができた。E君に感謝したい。ちなみに、今回の彼の記録時間は5時間3843秒であり、75才以上では17位であった。 今宿駅前で我々と記念写真を取らなけれ、あと3分は短くなったはずである。その他にも走りながら、何枚もの写真を撮っていた(Facebook) 東京マラソンもがんばって欲しい。

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