スマホの新契約

 

先日、スマホを追加で契約した。楽天モバイルのUN-LIMIT VIである。通話が相手によらず(1部を除く) タダであり、データパケットも1ギガバイトまでは無料であることに、飛びついた。パケット費用は段階的であり、上限2980円で無制限に使える。今までの契約は、ドコモのガラケーでカミさんのとの2人分合わせて、月々3200円〜4000円、フリーテル(現楽天モバイル) のデータ専用格安スマホで、月に約330円を支払っていた。ドコモのガラケーは、もっぱら、カミさんとの通話 (五島の実家に行った時の長電話で、例えば7000円以上が家族割引でタダ)と、外からの受信、必要に迫られてのたまにある発信である。

 

長電話の恐れがあるときは、相手が通話無料であることを確かめてから、向こうからかけ直してもらっていた。フリーテルのスマホはもっぱら、実家に行ったときのネット接続のためである。このスマホとiPadWi-Fi接続して、メール、新聞閲覧、ネット検索 (天気、潮時、Amazon注文など) を行う。2 GBを使う事は稀で、多くても月に500円で済んでいた。これまでの契約でそんなに悪くは無い。ただし、実家 (無人) の固定電話 (固定費用が月1800円位) を解約したので、ドコモのガラケーからの通話 (40/)が増えることが気になっていた。問題は楽天モバイルのサービスエリアである。自社でカバーできないところは、auの回線を使うとあったので、ネットで調べた。奈留島の実家はカバーされている。ドコモのガラケーをそのまま残したは、船釣りで海に出たときのためと、カミさんとの連絡のためである。ドコモの基地局は、島の中央にある高い山の上にあり、海でもよく届く。それで、船舶無線局の代用になる。フリーテルはモドコモ回線を使っている。今回買った楽天モバイルの回線状態が実家で良ければ、フリーデルは解約するつもりである。

 

楽天モバイルのSIMカードのみを買って、フリーテルに刺さされば良いのだが、適応していない。それで、適応する中古品でも買おうかと相談したところ、30,000円のOPPOの端末を買うと、25,000円の楽天ポイントが付与されると言う。それでこれに決めた。画面が一回り大きい上に画像表示が美しい。有機ELを使っているので、印刷したように自然に見える。契約の時に、担当者がUN-LIMIT Vのところにチェックしたので、慌てて違うと言ったら、VI4月からサービス開始であり、4月から自動的に切り替わると言う。V 1年間無料であるから、問題ないと書面も見せ説明する。楽天モバイルの店舗は少ない。私の家の近くにはないので、車で15分位のイオンモールまで買い物がてらきた次第だ。予約していなかったので、平日であったにもかかわらず、23時間待てと言われた。結局1時間ぐらい待った。店員は皆若い。店内も質素である。細かいサービスは店舗では受け付けない。契約の説明はビデオで見る。契約はiPadのような画面で行い、まるでネットで契約する雰囲気である。担当者に聞いたら、全く同じ画面であり、彼は入力の仕方を対面で教えているのみであると答えた。ドコモのガラケーの電話帳を移動させるのは、パソコン経由のメールファイル送信で、自分で簡単にできた。GmailOS (アンドロイド)の相性が良いからだろう。

 

楽天モバイルの基地局設置騒動については、ブログに書いた。その背景は菅総理の携帯料金値下げの意向が働いている。国有地であれ、市有地であれ、楽天モバイルに使わせるようにとの通達が地方まで届いているようだ。楽天モバイルの新規参入が、最も大事な方策であっただろう。しかし、出遅れのため、首相の期待に沿うことができなかった。そこで先行大手3社、ドコモ、au、ソフトバンクへの直接の圧力がかかったとみてよいだろう。気の毒なのは楽天モバイルである。苦し紛れに、今回、私が契約したプランを出さざるをえなくなった。私はこれに悪乗りしている。まるでカミさんが、スーパーに行ってチラシ広告の特売品のみを買うようなものだ。

 

総理大臣が、携帯料金料金下げに、直接、口を出すのはどうかと思う。ただし、私も、携帯料金が高すぎるのではないかと前から話していた。ドコモが5兆円の売り上げで1兆円の利益を出していた事を指摘し、利益の出しすぎであると、ドコモ社内での講演でしゃべったこともあった。電波は公共財であり、免許を受けているのであるから、利益率は世間の相場並みであっても良いであろう。料金を下げるのも良いし、国内のメーカーの育成に当てても良い。ドコモが米国に出ていて失敗したのは残念であった。

 

移動無線通信の技術者の1人として、技術の進展、特にデータ速度の向上には毎度ながら驚いてきた。私は3GW-CDMAの時の2メガbpsはとてつもない速度と思い、キラーサービスが見つからないで、音声サービスで儲けていいるオペレーターを殺すことになるのではないかと話していた。これに対する当時の反論は、データ定額制で対応するので心配ないと言うものだった。結果として、私の問は杞憂に終わった。しかし、音声通話料がコスト按分からして、限りなくゼロになっていることでは、私の見通しは当たっている。

 

携帯料金支払い額が、家族全体で10,000円を上回っているところは多いであろう。これは我が家の光熱費 (電気代のみガスは使っていない) にほぼ等しい。皆さんは、ケータイの利便性は、そんなに高い費用に見合っていると思っているのであろうか。今ではサービスが終了しているPHSは、その当時、貧乏人のケータイと呼ばれることもあった。今回の私のスマホの番号は、070から始まっている。これは昔のPHS用のものだ。経済(収入)格差が広がっている現在は、携帯サービスの基本最低料金は今回の私の楽天モバイルのように、下がってしかるべきである。何かの急を要する場合の通信手段は、社会基盤として整備すべきであると思うからだ。その上に、娯楽性や商売の効率化のために出費できる人には、それ相応の料金を課して良い。それと同時に、収入が少ない人が、必要以上に高い契約を結ばされていないか確かめるべきである。資本主義は、利潤を高めるように動くシステムであることを忘れてはならない。

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