思い込み(2) おるにしき

 

小学校の唱歌、「もみじ」の歌詞は、「秋の夕陽に、てる山もみじ… (中略)、山の上にもおるにしき」である。私は、習った当時、最後のところを「山の上にも居るにしき()」、すなわち、ニシキヘビが(動物園だけでなく)山にもいると、思い込んでいた。「織る錦」と理解していた子供はいたのだろうか。なぜ、私は質問しなかったのだろうか。先生はなぜこの意味を教えてくれなかったのだろうか。

 

今、思うと、それでよかったのだ。後で、自分で正しいところに思い至るのは楽しいことである。昔、論語を子供に皆で暗記させたそうである。それも、教育における1つの方法である。大学時代に習った事を講義中によく理解できる事は稀である。試験勉強中はともかく、後で実社会に出てから具体的な事例に接して、あの時、あの先生が言った事は、こういうことだったのかと、分かった時は嬉しいものだ。

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