小学校のときの算数と最近の失敗
小学校時代には、算数は得意であった。1年生の時の算数の授業でのできごとはこれまで何回か講演で紹介したり、書いたりした。熟年の女の先生が、男の生徒1人を立たせて、くり上がりがある足し算を説明した。説明が終わると生徒に、分かったかと聞いた。彼は分からないと答えた。これを3回続けたのち、先生が「あなたはえらい」と言った。みんなに向かって、続けて言われた。「分からないことを分からないと言えるのは本当にえらいことです」。
当時は、成績の良い生徒を卒業式で表彰していた。学年で、優等賞が1人、努力賞が2人であったと思う。我々の学級は、終戦の年(昭和20年)に生まれたので、学年全体で34名と少なかった。小学1年のとき私はこれらの賞はもらえなかった。ただし、私と、3年生の女の子とが、特別に、「特能賞」を渡された。2人とも算数が良くできるという表彰でした。その女性は、その後、高校を通信講座で卒業し、長崎大学の薬学部に現役で入学したそうである。大学では、全学連で活動し、その仲間と結婚したと聞いている。
小学校4年生の時であった。教師になりたての男の先生が、女生徒を立たせて、2けたの掛け算の問題に答えさせていた。彼女は、続けてなんども間違えた。私は、彼女の間違に法則性があることに気が付いた。先生に向かって、「先生、OOさんは、掛けて繰り上がった数を上のけたの掛けられる数に足してから、掛け算している」と発言した。残念ながら、先生は、何も言ってくれなかった。
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